森 美有 Miyu Mori
【大江橋駅改札外(アイアイ広場)】
WILL CORE
2018/漆工/漆、地球儀、銀紛
■「キテ・ミテ中之島2018」出品作品のコンセプト■
国花とは国の象徴であり、最も愛好される花のことです。花というモチーフからは殆どの人が、生命力、力強さといったプラスの印象を受けるのではないでしょうか。国花はただの象徴である以上に、各国の、明るい未来への祈りの現れに思えるのです。本来地球儀に必要不可欠な国境や国の形や名前などのアイデンティティ全てを取り払い、世界を国花のみで表現しました。世界が大きな花束のように等しく1つのものでありますように。
■駅から始まるアートイベント「キテ・ミテ中之島2018」への想い■
アートとは+αのものであると思います。無くても何も困りはしません。ですが触れることで、無いときよりも確実に生活を、気持ちを、考えを豊かで自由なものにすることができる可能性を持っています。そしてそれこそアートにしかできない重要な役割である思います。不特定多数の人が行きかう駅を展示の場にすることで、より多くの人がアートとの偶発的な出会いを体験し、+αに気付くきっかけになれば良いと思います。そうして慣れ親しんだ日々の繰り返しの中に、少しでも新鮮な驚きや面白さを見出せたのならば、それを通して新たな世界への関心を発見できたのならば。私の作品にもその手助けができる力があることを強く願っています。
■Profile■
1994 岐阜県生まれ
2018 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻 卒業
現在 京都市在住
【グループ展】
2014 うい展(愛知県立芸術大学/愛知)
2015 しゅっぱつてん(アトリエ幻想工房/岐阜)
2016 あいづまちなかアートプロジェクト(末廣嘉永蔵/福島)
2017 宝さがし(ギャラリー梧桐/京都)
【公募展・受賞】
2017 2017年度京都市立芸術大学作品展 平館賞 受賞