対談 「心のバリアフリーを クリエイティブに実践」
■駅から始まるアートイベント「キテ・ミテ中之島2018」 への想い
一般の方がいだく「福祉」や「障害者」に対してのイメージは、「 暗い」「かわいそう」「不幸」などネガティブが多い。
実際に経験や知ることが少ないためにネガティブなイメージが社会 全体に蔓延している現代。その現代人へメッセージを送りたい。
「福祉」には誰もが幸せになる素材がたくさんある。「障害者」は 現代社会が忘れかけている思いやる心が存在する。
須藤シンジの実践から意識を変化し誰もが豊かに過ごすきっかけを 大内秀之が紐解いていく。
二人の爽快かつ軽快でまるで漫才のようでアドリブ満載な講演が終 わった後、あなたの心のスイッチがポジティブに押されることを大いに期待する。
【出演者プロフィール】
須藤シンジ
NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事
オランダ TU Delft/デルフト工科大学/Design United/リサーチフェロー
■profile
1963年東京都生まれ。大学卒業後に、大手流通企業に入社。次 男が脳性麻痺で出生し、以来障害児の親として現行の福祉の世界の ジミさを実感。自身が能動的に起こせる活動の切り口を模索し、2 000年に独立。マーケティングコンサルティング会社フジヤマス トアを設立後、2002年にソーシャルプロジェクト/NEXTI DEVOLUTION(ネクスタイド・エヴォリューション)を開 始。世界のトップクリエイターとのコラボレーションで、「意識のバリアフリー」をメッセージする活動を展開。2010年から、” 心のバリアフリー”をクリエイティブに実現する思想や方法として 、「ピープルデザイン」という概念を提唱。2012年4月には、 特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所を創設。渋谷という街をベースに、そこに働く人と集う人々の行動をデザインすることで 、ダイバーシティの実現を目指して活動を開始。2014年には神奈川県川崎市と、マチづくりにおいて対NPOとしては初となる包括協定を締結した。
モノづくり、コトづくり、障害者のシゴトづくりを出発点に、渋谷区や川崎市などの行政と協働したマチづくりを推進。近年は、国内外の教育機関と連携したヒトづくりに関する諸施策を加速させている。2016年下期より、オランダのTU Delft/デルフト工科大学/Design United/リサーチフェローに就任。著書に「意識をデザイン する仕事」(CCCメディアハウス/旧 阪急コミュニケーションズ)がある。
大内秀之
■profile
堺市立健康福祉プラザ市民交流センター社会福祉士 文化芸術担当
関西福祉科学大学卒業後、社会福祉士を取得。
高齢福祉施設、菓子メーカー経理部を経て、2012年度より、現職に就く。
堺市内で障害のある方々の芸術作品の公募展sakai ARTcationの開催や、支援者などを対象としてアート関連のセミナーなど障害理解促進に関する企画・運営している。
また、プライベートでは車いすバスケットボールを25年以上の現役選手であり、車いすバスケットボールを通した誰にもでも役割と工夫が必要だと発信している。(伊丹スーパーフェニックス、SAKAIsuns所属)
2017年2018年、パラクライミング日本選手権RP部門(神 経障害車いす部門)で二連覇し2018年オーストリア・インスブルックで開催されるスポーツクライミング世界選手権の出場権を獲得する。