市川 衛 Mamoru Ichikawa
【大江橋駅改札外(アイアイ広場)】
『仮想通貨?』
2018/インタラクティブアート
■「キテ・ミテ中之島2018」出品作品のコンセプト■
画面にお札のお金が降ってくる様子が映し出され、画面の前に立つと自分のシルエットでそれらをゲットできるゲーム的なインタクティブ・インスタレーションです。お金をゲットした後の気持ちはどう変化するのか?その体験をどう味わうのかを鑑賞者に問うインタラクティブアートです。
仮想通貨への希望と不安が交差する現在にあって、人間にとってお金とは何なのかを自身に問うてみる場になればと願います。
■駅から始まるアートイベント「キテ・ミテ中之島2018」への想い■
自分が生きている環境や他人のことばかり気にしていると、外部の目線や価値観だけで自分を位置づけて自分を見失うであろう。
アートは単なる自己満足だと批判されることがあるが、中途半端な自己満足などどんな世界でもあまり意味をなさない。むしろ純粋で真摯な自己満足こそがアートの真髄なのだと考えるようになった。自分自身と真っ向から向き合い、自分が何者であるかを絶え間無く自己発見しようとする強い思いはアートの本質であろう。他者や世界から隔絶して存在する個人などいないのだから、自己と他者や世界を本物の関係は純粋な自己対話からのみ見出すことはできないのである。そしてそれはアートを実践するものだけでなく、アートを鑑賞する立場でも実は同じであり、アートを通じたコミュニケーションを通じて鑑賞者も自己発見の場が与えられるのである
■Profile■
1955年 静岡県生まれ
1978年 京都大学理学部物理学第二教室 卒業
現在 大阪芸術大学を拠点とした制作活動・パフォーマンス表現・ワークショップ
http://www.commseed.com/index.html
HyperKeyboardシリーズ(1989~)
Interaction Paintingシリーズ(1993~)
N-E-W-Sシリーズ(2003~)
DEN-WAシリーズ(2005~)など作品多数。
1992年コム博・インタラクティブアートギャラリー
1994年IMAGES DU FUTURE、1996年サイエンスアート展
2004年VISION in Pragueなどに参加。
1994年「インタラクティブアート宣言」、2003年「芸術情報論」、童話作品などの著作。